グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
二重整形の中でも「埋没法」は、メスを使わずに糸で二重のラインを形成するため、関心を持つ方が多い施術の一つです。しかし、まぶたの内部に糸が残り続けることに対し、「将来的に何か問題は起きないか」「体内に異物があるのは少し不安」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、二重埋没法で使われる糸の特性や、体内に残ることで考えられるリスク、そしてどのような場合に抜糸が検討されるのかを解説します。施術を受ける前に正しい知識を持つことで、ご自身が納得できる選択をするための参考にしてください。
埋没法の糸は体内に残っても問題ないことが多い
結論からお伝えすると、二重埋没法で一般的に使用される医療用の糸は、生体適合性(体によく馴染む性質)が高く設計されており、多くの場合、体内に残っても大きな問題を引き起こす可能性は低いと考えられています。
これらの糸は、心臓血管外科の手術などでも長年使用されてきた実績のある、極めて細く丈夫なナイロンやポリプロピレンといった素材で作られています。長期間体内にあっても分解・吸収されない「非吸収性」の素材であり、身体の組織に馴染むように作られているのが特徴です。適切な施術が行われ、術後の経過に問題がなければ、糸が原因で健康上のトラブルに発展することは稀とされています。
ただし、これはすべての方に全く問題が起きないことを保証するものではありません。ごく稀に体質による異物反応が起きたり、時間の経過とともに糸が緩んだり、皮膚の表面に出てきてしまったりする可能性はゼロではありません。そのため、施術後の経過を注意深く観察し、何か気になる変化があれば速やかに医師に相談することが重要です。
埋没法の糸で考えられる将来的なリスクとは
埋没法の糸が体内に残ることで、以下のようなリスクやトラブルにつながる可能性があります。これらの症状は必ず起こるわけではありませんが、事前に知識として知っておくことが大切です。
- 糸の露出:目を強くこするなど物理的な刺激によって、糸が皮膚を突き破って露出してしまうことがあります。放置すると眼球を傷つける可能性があるため、速やかな受診が必要です。
- 感染や炎症:糸を介して細菌が入り込み、感染を起こすことがあります。まぶたの赤み、腫れ、痛み、熱感などが長引く場合は注意が必要です。
- 肉芽腫(にくげしゅ)の形成:体が糸を「異物」と認識し、その周りを囲むようにして肉芽組織というかたまりを作ることがあります。「しこり」として感じられることがあります。
- 二重ラインの変化:時間の経過とともに糸が緩んだり、切れたりすることで、二重のラインが薄くなる、元の状態に戻るなどの変化が起こる可能性があります。
抜糸が検討されるのはどのようなケースか
埋没法の糸は、特に問題がなければ生涯にわたって抜糸せずに過ごす方がほとんどですが、以下のような状況では医師の判断により抜糸が検討されることがあります。
- 感染や強い炎症が起きた場合:抗菌薬などによる治療で改善しない場合、感染の原因となっている糸を取り除くことがあります。
- 糸がまぶたの表面に露出した場合:眼球の表面(角膜)を傷つけるリスクがあるため、抜糸が推奨されます。
- デザインを変更したい場合:作成した二重の幅や形を変更したい、あるいは切開法など他の施術に切り替えたいといった場合に、既存の糸を抜去することがあります。
- しこりや異物感が強い場合:糸の結び目によるしこりが目立つ、またはゴロゴロとした異物感が続き、日常生活に支障をきたす場合に抜糸を検討することがあります。
これらの判断をご自身で行うことはできません。抜糸が必要かどうかは、まぶたの状態を医師が診察した上で慎重に判断します。気になる症状があれば、まずは施術を受けたクリニック、または専門の医療機関に相談することが重要です。
大阪・梅田で二重埋没法を検討する際のポイント
大阪・梅田周辺で二重埋没法を検討されている方は、どのような二重にしたいかというデザインの希望だけでなく、施術に用いる糸の種類や、考えられるリスク、そして万が一トラブルが起きた場合の対応について、事前にしっかりと説明を受けることが大切です。
グラングリーン大阪 うめきたクリニックは、JR「大阪駅」直結のアクセスしやすい立地にあります。施術前のカウンセリングでは、医師が患者様一人ひとりのまぶたの構造や皮膚の状態、ご希望を丁寧にお伺いし、適切な施術方法や将来的な可能性についてご説明します。埋没法の糸に関する不安や疑問点があれば、どんな些細なことでも診察の際にご質問ください。
ご自身が施術内容やリスクについて十分に理解し、納得した上で施術を受けるかどうかを判断することが、後悔のない選択につながります。治療にかかる費用、期間、リスクや副作用などの詳細については、カウンセリング時に直接医師にご確認ください。
まとめ
二重埋没法で用いられる糸は、医療用に開発された生体適合性の高い素材であり、多くの場合、体内に残っても大きな問題を引き起こすことはありません。しかし、体質や時間の経過によっては、感染や糸の露出といったトラブルが起こる可能性もゼロではないことを理解しておく必要があります。
まぶたに赤みや腫れ、痛みなどの異常を感じた場合や、二重のデザインについて修正を希望される場合には、自己判断で放置せず、速やかに専門の医師に相談することが重要です。医師の診察のもと、適切な対応をとることで、リスクを最小限に抑えることが期待できます。
参考情報
- PubMed: [Surgical suture material-fundamentals]. (2023)
- PubMed: Laceration Repair: A Practical Approach. (2017)
- PubMed: The role of massage in scar management: a literature review. (2012)
- PubMed: Sutureless Transconjunctival Insertion of Eyelid Weights: A Novel Technique.
- PubMed: How to remove non-absorbable sutures. (2024)
- PMC: Effect of selective suture removal on graft astigmatism after corneal transplantation in keratoconus. (2025)
- PMC: Perioperative modulating factors on astigmatism in sutured cataract surgery. (2009)
- PMC: Factors predicting change in corneal astigmatism following suture removal in post-penetrating keratoplasty patients. (2019)
- PMC: Including a Vessel Loop in Wound Closure Facilitates Suture Removal Following Open Carpal Tunnel Release. (2023)
- 厚生労働省: 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 / Q&A (2023)
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内科・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。