グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
脂肪幹細胞治療に関心はあっても、「実際にどのような順番で進むのか」「脂肪を採取してから投与までどれくらいかかるのか」が分からず、相談をためらう方は少なくありません。この記事では、脂肪由来間葉系幹細胞を用いた再生医療の一般的な流れと、期間の考え方、受診前に確認したい点を整理します。
脂肪幹細胞治療の流れは大きく4つの段階
脂肪幹細胞治療は、一般に「診察・説明」「脂肪の採取」「細胞の培養」「投与と経過観察」という4つの段階で進みます。ご自身の脂肪組織から取り出した幹細胞を、専門の施設で調製したうえで体内に戻すという考え方が基本です。ただし、実際の手順や期間は医療機関や治療計画によって異なるため、ここで述べる内容はあくまで一般的な目安です。
最初の診察と説明で確認されること
最初に行われるのは、医師による診察と治療内容の説明です。現在の健康状態や既往歴、服用中の薬、治療に期待したい内容などを確認し、この治療が適しているかどうかを医師が判断します。体調や検査の結果によっては、治療をおすすめできない場合もあります。
自由診療として行われる再生医療では、治療計画が国に提出された再生医療等提供計画に基づいて行われます。治療の内容、想定されるリスク、費用、通院回数について、納得できるまで説明を受けることが大切です。
脂肪の採取から培養までの期間
脂肪の採取は、腹部や太ももなどから少量の脂肪組織を取り出す小さな処置として行われるのが一般的です。局所麻酔を用いることが多く、処置そのものは比較的短時間ですが、採取部位の腫れや内出血、痛みなどが生じる可能性があります。
採取した脂肪組織は、細胞培養加工施設へ運ばれます。ここで幹細胞を取り出し、一定の数まで培養します。培養にかかる期間は治療計画や目標とする細胞数によって異なり、数週間程度を要するのが一般的です。この間、細胞は品質や感染の有無について確認されます。採取から投与までには時間が必要であることを、あらかじめ理解しておきましょう。
投与と、その後の経過観察
培養が終わり品質の確認が済んだ細胞は、あらかじめ決められた方法で投与されます。点滴で全身に投与する方法のほか、治療の目的によっては局所に投与する方法が検討されることもあります。投与の当日は、体調の確認や投与後の様子の観察が行われます。
投与後は、発熱やだるさ、注射部位の違和感などが出る可能性があるため、一定期間の経過観察が必要です。気になる症状があれば、早めに医療機関へ連絡できる体制が整っているかを確認しておくと安心につながります。なお、治療による変化の感じ方には個人差があり、効果を保証するものではありません。
受診前に確認したいポイント
治療を検討する際は、次のような点を事前に整理しておくと、診察時の話がスムーズになります。
- 採取から投与までの想定期間と、通院の回数
- 培養を行う施設の体制と品質管理の方法
- 想定されるリスクや副作用、起きた場合の対応
- 費用の内訳と、追加でかかる可能性のある項目
- 治療を行わない場合の選択肢や、他の治療法との違い
これらは診察の前に調べておくだけでなく、医師に直接質問して確認することが重要です。不明な点を残したまま判断を急がないことが、後悔の少ない選択につながります。
グラングリーン大阪 うめきたクリニックで相談する自然な理由
梅田・大阪駅エリアにあるグラングリーン大阪 うめきたクリニックは、仕事帰りや買い物のついでに立ち寄りやすく、通院の負担を抑えて相談しやすい立地にあります。再生医療は採取、培養、投与と複数回の来院が必要になる場合があるため、通いやすさは治療を続けるうえでの一つの判断材料になります。
また、医師の診察を通じて、ご自身の状態に治療が適しているか、リスクにはどのようなものがあるかを個別に確認できます。治療の考え方や基本的な情報は公開されているページでも案内しているため、事前に確認したうえで相談に臨むこともできます。ご関心のある方は、詳細はこちらからご覧ください。
脂肪幹細胞治療は、流れや期間を理解したうえで、費用やリスクも含めて総合的に検討する治療です。気になる点は一人で抱え込まず、医師の診察で確認しながら、ご自身に合った選択を考えていきましょう。
- 1診察・説明適応や費用を確認
- 2脂肪の採取少量を採取
- 3細胞の培養品質を確認
- 4投与方法は計画により異なる
- 5経過観察気になる症状は連絡
この図は本文の内容を整理した概念図です
参考情報
- PubMed: Intrathecal delivery of adipose-derived mesenchymal stem cells in traumatic spinal cord injury: Phase I trial. (2024)
- PubMed: Stem cells in articular cartilage regeneration. (2016)
- PubMed: Adipose-derived stem cells in orthopaedic pathologies. (2017)
- PubMed: Mesenchymal Stromal Cell Therapy in Crohn’s Disease. (2017)
- PubMed: The mesenchymal stem cell secretome: A new paradigm towards cell-free therapeutic mode in regenerative medicine. (2019)
- PMC: Impact of the Different Preparation Methods to Obtain Human Adipose-Derived Stromal Vascular Fraction Cells (AD-SVFs) and Human Adipose-Derived Mesenchymal Stem Cells (AD-MSCs): Enzymatic Digestion Versus Mechanical Centrifugation. (2019)
- PMC: Adipose-Derived Mesenchymal Stem Cell Treatments and Available Formulations. (2020)
- PMC: Improved islet recovery and efficacy through co-culture and co-transplantation of islets with human adipose-derived mesenchymal stem cells. (2018)
- PMC: Corneal Regeneration Using Adipose-Derived Mesenchymal Stem Cells. (2022)
- 厚生労働省: 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 / Q&A (2023)
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内料・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。