グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
バッグ豊胸を調べ始めると、サイズや挿入位置に加えて「ラウンド型」「アナトミカル型」というインプラントの形状の違いに行き当たります。名前から、ラウンド型は丸く、アナトミカル型は自然な形というイメージを持たれがちですが、実際の違いはもう少し複雑です。この記事では、2つの形状の特徴と、これまでの研究で分かっていること、相談前に整理しておきたい視点を落ち着いて解説します。
結論:形状の違いは単純な優劣ではない
ラウンド型とアナトミカル型のどちらが優れているかを一律に決めることはできません。システマティックレビューやメタアナリシスでも、満足度などの結果に明確な差が見られにくい一方、アナトミカル型では回転(インプラントが位置を変えること)への配慮が必要とされています。体型、皮膚や乳腺組織の状態、希望する見え方によって適した選択は変わるため、医師の診察を受けたうえで総合的に判断することが大切です。
ラウンド型とアナトミカル型の基本的な違い
ラウンド型は、正面から見て円形をしたインプラントで、上下左右の方向性がありません。そのため、わずかに位置が動いても見た目が変わりにくいという特徴があります。
アナトミカル型は、涙のしずく型とも呼ばれ、下側にボリュームがあり上側がなだらかな形状をしています。胸の自然な輪郭に近づけることを意図した設計です。一方で、向きが決まっているため、体内で回転すると形の変化が目立つ可能性があります。こうした背景から、アナトミカル型は表面にざらつきのあるテクスチャード加工と組み合わせて用いられることが多く、位置を安定させる工夫がされています。
- ラウンド型:円形で方向性がなく、回転しても形が変わりにくい
- アナトミカル型:しずく型で下側にボリュームがあり、向きの管理が重要
- 表面構造:スムースとテクスチャードがあり、形状とは別に選択する要素
研究で分かっていることと誤解されやすい点
2019年に報告された、初回の美容的豊胸におけるラウンド型とアナトミカル型を比較したメタアナリシスでは、両者の結果に大きな差がないことが示唆されています。ただし、対象となった研究の条件はさまざまで、1つの結果をあらゆる方に当てはめることはできません。
また、「ラウンド型は上胸部が不自然に張り出し、アナトミカル型は自然になる」というイメージは広く知られていますが、手術中に3Dで両者を比較した2021年の研究では、この通説に疑問を投げかける知見も報告されています。立位や座位での見え方は、インプラントの形状だけでなく、挿入する層、もともとの組織の厚み、胸郭の形などにも左右されます。形状の名前だけで仕上がりを予測するのは難しいといえます。
さらに、インプラントの表面構造については、BIA-ALCLという稀な合併症との関連が議論されてきた経緯があり、形状とあわせて最新の情報を確認することが重要です。研究結果は発表時点の知見であり、今後更新される可能性がある点にも留意が必要です。
受診前に整理しておきたいこと
形状を選ぶ前に、まず次のような点を整理しておくと、診察での話し合いがスムーズになります。
- どのような見え方や大きさを希望しているか(あくまで希望であり、結果は個人差があります)
- 皮膚や乳腺組織の厚み、胸郭の形、左右差などの体の状態
- 挿入する層(大胸筋下・乳腺下など)や切開位置との組み合わせ
- 術後のダウンタイムや定期的な経過観察への向き合い方
- 回転・被膜拘縮・感染など、起こりうるリスクと対応
術前の計測や評価の方法について専門家の間で合意形成を図る試みも報告されており、形状やサイズは感覚だけでなく計測に基づいて検討されるのが一般的です。
グラングリーン大阪 うめきたクリニックで相談する自然な理由
グラングリーン大阪 うめきたクリニックは、大阪駅から近い梅田エリアにあり、仕事帰りや買い物のついでなど、無理のない日程で相談しやすい立地です。バッグ豊胸や脂肪注入豊胸などの豊胸メニューについては、医師の診察を通じて、適応やリスク、術後の経過について確認することができます。
形状の選び方は、一般的な情報だけでは決められません。ご自身の体の状態や希望を伝えたうえで、メリットとデメリットの両面から説明を受け、納得してから進めることが大切です。料金や施術内容、リスクなどの詳しい情報は、公開されている関連ページでもご確認いただけます。
まとめ
ラウンド型とアナトミカル型は、形状・回転への配慮・見え方の傾向に違いはあるものの、一方が常に優れているわけではありません。研究でも結果の差が小さいとされる部分がある一方、体の条件や挿入方法によって適した選択は異なります。インターネット上の印象だけで決めず、医師の診察で複数の選択肢とリスクの説明を受けたうえで、ご自身にとって納得できる方法を検討してください。
ラウンド型
- 円形で方向性がない
- 回転しても形が変わりにくい
- 見え方は挿入層などにも左右
アナトミカル型
- しずく型で下側にボリューム
- 向きの管理が重要
- 回転への配慮が必要
この図は本文の内容を整理した概念図です
参考情報
- PubMed: Round versus Anatomical Implants in Primary Cosmetic Breast Augmentation: A Meta-Analysis and Systematic Review. (2019)
- PMC: Intraoperative 3D Comparison of Round and Anatomical Breast Implants: Dispelling a Myth. (2021)
- PMC: Implant Attributes or Patient Characteristics? Factors Affecting Outcome after Breast Augmentation in Transgender Women. (2022)
- PMC: Nagor Impleo Round Silicone Gel Breast Implants: Early Outcome Analysis after 340 Primary Breast Augmentations. (2023)
- PMC: Delphi Study Consensus Recommendations: Patient Selection and Preoperative Planning Measurements for Natrelle 410. (2015)
- 厚生労働省: 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 / Q&A (2023)
- 厚生労働省: 医療広告規制に関する情報
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内科・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。