グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
NK細胞治療は、ご自身の血液から取り出した免疫細胞を体外で培養し、再び体内へ戻す免疫細胞療法の一つです。名前は聞いたことがあっても、「実際に何をするのか」「何回通うのか」がわからず、相談をためらっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、一般的な流れを順を追って整理します。
NK細胞治療の全体像と流れの概要
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、体内を巡回しながら異常な細胞を見つけて働きかけるリンパ球の一種です。NK細胞治療では、採血で得た血液からNK細胞を含む細胞を取り出し、専用の施設で一定期間培養して数と状態を整えたうえで、点滴で投与します。
大まかな流れは「診察・相談」「採血」「細胞培養」「投与」「経過の確認」の順です。実施内容や回数、期間は個々の状態や治療計画によって異なるため、具体的な内容は医師の診察で確認することが大切です。
最初の診察と相談で確認すること
最初のステップは、医師による診察とご相談です。これまでの病歴や治療歴、現在の体調、服用中のお薬などを確認し、NK細胞治療が検討対象になるかどうかを判断します。この段階で必ず治療を受けると決める必要はなく、まずは疑問点を整理する場として活用できます。
相談の際は、次のような点を確認しておくと安心です。
- 治療の目的と、期待できる範囲・限界の説明
- 想定される通院回数と全体の期間
- 自由診療であることを踏まえた費用の考え方
- 起こりうるリスクや副作用、注意点
- 他の治療や標準治療との関係
採血から細胞培養までの工程
治療を進めると決めた場合は、採血を行います。採血量は治療計画により異なり、通常の健康診断よりやや多めになることがあります。採血した血液は、衛生管理が行き届いた細胞培養施設へ運ばれます。
培養施設では、血液からNK細胞を含む細胞を分離し、培養液のなかで一定期間かけて増やしていきます。培養にかかる期間は施設や方法によって幅があり、数週間単位となることが一般的とされています。培養中は、細胞の数や生存率、無菌性などの品質確認が行われます。国内では、再生医療等安全性確保法に基づき、細胞を扱う施設や提供計画に一定のルールが定められています。
投与当日の流れと投与後の過ごし方
培養が完了すると、投与の日程を調整します。投与当日は、体調に変わりがないかを診察で確認したうえで、培養した細胞を点滴で投与します。点滴にかかる時間は比較的短いことが多いものの、準備や経過観察を含めると、ある程度の時間を見込んでおくと安心です。
投与後は、発熱やだるさ、点滴部位の違和感などが起こる可能性があります。気になる症状があれば自己判断せず、早めに医療機関へ連絡してください。治療の回数や間隔は計画によって異なるため、投与後の経過を確認しながら、医師と今後の方針を相談していきます。
受診前に知っておきたい注意点
NK細胞治療は自由診療にあたり、効果の感じ方や経過には個人差があります。研究では、NK細胞を用いた免疫療法の可能性が検討されていますが、すべての方に同じ結果が得られるとは限らず、結果を保証するものではありません。「必ず良くなる」といった説明をする機関には慎重になり、リスクや限界まで丁寧に説明してくれるかを確認する視点が大切です。
また、現在がんなどで治療中の方は、主治医の治療方針を優先したうえで、免疫細胞療法を検討する場合は事前に主治医へ相談しておくことをおすすめします。
グラングリーン大阪 うめきたクリニックで相談する自然な理由
グラングリーン大阪 うめきたクリニックは、大阪駅・梅田エリアから通いやすい場所にあり、仕事帰りや買い物のついでにも立ち寄りやすい立地です。細胞治療は採血、投与、経過確認と複数回の来院が想定されるため、アクセスのしやすさは続けやすさにつながります。
医師の診察で適応やリスクを確認し、疑問点を整理したうえで検討を進められます。細胞治療の考え方や取り組みについては、公開しているページでも確認できますので、受診前の情報整理にご活用ください。
NK細胞治療の流れは、診察、採血、培養、投与、経過確認という段階で進みます。それぞれの工程で何が行われ、どこに注意が必要かを知っておくことで、診察時の質問も具体的になります。まずは医師の説明を聞き、ご自身の状況に合うかどうかを落ち着いて検討してください。
- 1診察・相談疑問点を整理
- 2採血
- 3細胞培養品質を確認
- 4点滴で投与
- 5経過の確認
この図は本文の内容を整理した概念図です。内容は個々の状況で異なります
参考情報
- PubMed: Natural killer cell homing and trafficking in tissues and tumors: from biology to application. (2022)
- PubMed: From ex vivo to in vivo chimeric antigen T cells manufacturing: new horizons for CAR T-cell based therapy. (2025)
- PubMed: Membrane-bound IL-21 promotes sustained ex vivo proliferation of human natural killer cells. (2012)
- PubMed: NK cell-based immunotherapy. (2026)
- PubMed: Improving natural killer cell cancer immunotherapy. (2015)
- PMC: Clinical utility of natural killer cells in cancer therapy and transplantation. (2014)
- PMC: High log-scale expansion of functional human natural killer cells from umbilical cord blood CD34-positive cells for adoptive cancer immunotherapy. (2010)
- PMC: Comparable transforming growth factor beta-mediated immune suppression in ex vivo-expanded natural killer cells from cord blood and peripheral blood: implications for adoptive immunotherapy. (2022)
- PMC: Current progress in NK cell biology and NK cell-based cancer immunotherapy. (2020)
- 厚生労働省: 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 / Q&A (2023)
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内科・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。