グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
やけどや手術、怪我の後に残ってしまった傷跡や色素沈着が、長年気になっているという方もいらっしゃるかもしれません。コンシーラーで隠したり、服装で工夫したりしても、ふとした瞬間に目に入ると気分が沈んでしまうこともあるでしょう。こうしたお悩みに対して、美容医療の分野では、傷跡を目立たなくするための様々なアプローチが考えられます。
この記事では、やけど跡や古い傷跡について、どのような治療の選択肢があるのか、基本的な考え方や治療を検討する上での注意点を解説します。ご自身の状態を理解し、適切な一歩を踏み出すための情報としてお役立てください。
やけど跡や傷跡は完全に消える?
まず大切な点として、一度できてしまった傷跡(瘢痕組織)を、元の何もなかった状態の皮膚に完全に戻すことは、現在の医療技術では難しいとされています。治療の目的は、傷跡を「完全に消す」ことではなく、色調や質感、盛り上がりなどを改善し、「できるだけ目立たなくさせる」ことにあります。
傷跡の状態は、できた原因、部位、深さ、体質、経過時間などによって一人ひとり異なります。そのため、どのような治療が適しているかは、医師が実際に診察した上で判断することが不可欠です。
気になる傷跡の種類と状態
一言で「傷跡」といっても、その状態は様々です。治療法を考える上では、ご自身の傷跡がどのタイプに近いかを知っておくことが役立ちます。
- 成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)
傷が治ってから時間が経過し、白っぽく平坦になった状態の傷跡です。 - 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
傷跡が赤みを帯びてミミズ腫れのように盛り上がった状態です。元の傷の範囲を越えて広がることはないとされています。 - ケロイド
肥厚性瘢痕と似ていますが、傷の範囲を越えて周囲の正常な皮膚にまで赤みや盛り上がりが広がっていく特徴があります。痛みやかゆみを伴うこともあります。 - 炎症後色素沈着
やけどやニキビなどの炎症が治った後に、茶色いシミのように色が残った状態です。皮膚の深い部分にメラニン色素が沈着していることが原因と考えられています。
これらの状態は複合的に現れることもあり、自己判断は禁物です。正確な診断は、専門的な知識を持つ医師に委ねることが重要です。
美容皮膚科で相談できる主な治療法
傷跡の状態に応じて、様々な治療法が検討されます。ここでは、美容皮膚科で一般的に行われる治療法の一部をご紹介します。どの治療法が適しているかは、医師の診察のもとで総合的に判断されます。
IPL(光治療)
IPL(Intense Pulsed Light)は、様々な波長の光を肌に照射する治療法です。特に、やけど跡やニキビ跡の後に見られる赤みや茶色い色素沈着の改善が期待できます。光がメラニン色素やヘモグロビンに反応することで、色調を整える効果を目指します。ルメッカなどの機種が知られています。
RF(高周波)
RF(Radio Frequency)は、高周波の熱エネルギーを皮膚の深層に届けることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促す治療法です。肌のハリや質感を整え、傷跡の凹凸を目立たなくする効果が期待されます。インモードなどの機器が用いられることがあります。
肌育注射(コラーゲンブースター)
ジュベルック(Juvelook)などに代表される、ポリ乳酸(PDLLA)などの成分を主とする製剤を皮膚に直接注入する方法です。自身のコラーゲン生成を長期的に促進し、肌のハリや弾力を内側から改善することで、傷跡による凹みや肌質の改善を目指します。
外科的治療(切除縫合など)
盛り上がりが強い傷跡や、引きつれを起こしている傷跡などに対しては、傷跡部分を一度切除して、再度きれいに縫い合わせる外科的な手術が選択されることもあります。形成外科的な技術を用いて、傷跡がより目立たなくなるように配慮されます。
内服薬・外用薬
炎症後色素沈着に対しては、ハイドロキノンやトレチノインといった外用薬や、ビタミンCやトラネキサム酸などの内服薬を併用することもあります。他の治療と組み合わせることで、より良い結果を目指します。
治療を受ける前に知っておきたい注意点
傷跡治療を検討する際には、いくつか事前に理解しておくべき点があります。
- 治療には複数回の施術が必要な場合がある
多くの治療法では、1回の施術で完了するわけではなく、複数回にわたって継続することで徐々に改善を目指します。治療期間や回数の目安は、個々の状態によって異なります。 - ダウンタイムやリスクを理解する
施術によっては、赤み、腫れ、内出血、色素沈着などのダウンタイムやリスクが伴う可能性があります。どのような経過をたどるのか、事前に医師から十分な説明を受けることが大切です。 - 効果には個人差がある
同じ治療法でも、効果の現れ方には個人差があります。体質や傷跡の状態、アフターケアなど、様々な要因が影響します。 - 自由診療であること
美容目的の傷跡治療は、多くの場合、公的医療保険が適用されない自由診療となります。治療にかかる費用や内容について、事前にしっかりと確認しましょう。
大阪・梅田で傷跡治療の相談をするなら
大阪・梅田エリアでやけど跡や古い傷跡の治療を検討されている場合、まずは美容医療を扱うクリニックで専門の医師に相談することから始まります。グラングリーン大阪 うめきたクリニックでは、医師が患者様一人ひとりのお悩みや傷跡の状態を丁寧に診察し、適切な治療法をご提案することを心がけています。
グラングリーン大阪 うめきたクリニックでは、IPL(ルメッカ)やRF(インモード)、肌育注射(ジュベルック)など、様々な選択肢の中から、医学的根拠に基づき、それぞれのメリット・デメリットをご説明した上で、治療方針を一緒に考えていきます。治療にはリスクや副作用も伴いますので、ご不安な点や疑問点はカウンセリングの際に遠慮なくご質問ください。
グラングリーン大阪 うめきたクリニックは、JR「大阪駅」や各線「梅田駅」からアクセスしやすい立地にあります。長年諦めていた傷跡も、適切な治療によって目立たなくできる可能性があります。まずはお気軽にご相談ください。
治療の選択肢や費用、リスク・副作用などについての詳細は、以下のページもご参照ください。
詳細はこちらやけど跡や古い傷跡との向き合い方は、決して一つではありません。ご自身が納得できる方法を見つけるためにも、専門家である医師の診察を受け、正しい情報を得ることが大切です。この記事が、その第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
参考情報
- PubMed: S2k guideline: Laser therapy of the skin. (2022)
- PMC: Treating hypertrophic scar, post-inflammatory hyperpigmentation, and post-inflammatory hypopigmentation with intense pulsed light. (2024)
- PMC: Laser therapy for treating hypertrophic and keloid scars. (2022)
- PMC: Efficacy and Safety of Punch Excision Combined With Adjuvant Therapies for Hypertrophic Scars and Keloids: A Narrative Review. (2026)
- PMC: Advances in laser therapies for the scar. (2024)
- 厚生労働省: 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 / Q&A (2023)
- 厚生労働省: 医療広告規制に関する情報
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内科・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。