COLUMN

脂肪幹細胞治療の脂肪採取部位

グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。

ご自身の細胞を活用する再生医療の一つとして、脂肪由来の幹細胞を用いた治療が注目されています。この治療法では、まずご自身の体から脂肪組織を採取し、その中から幹細胞を分離・培養して治療に用います。治療の第一歩となるのが、この「脂肪採取」です。

その際に、「脂肪はどこから採るのが良いのだろうか?」という疑問を持つ方も少なくありません。脂肪の採取部位は、ダウンタイムや採取後の見た目だけでなく、得られる細胞の質にも関わる可能性があるため、重要な検討項目の一つです。この記事では、脂肪幹細胞治療における脂肪の採取部位の選択肢や、それぞれの特徴、そして大阪で治療を検討する際に知っておきたいポイントについて解説します。

脂肪の採取部位はどこが選ばれる?

脂肪幹細胞治療のための脂肪採取は、皮下脂肪が豊富で、かつ傷跡が目立ちにくい部位から行われるのが一般的です。具体的には、腹部(お腹周り)や大腿部(太もも)、臀部(お尻)などが主な候補となります。中でも、腹部と大腿部は多くの場合で選択される部位です。

どの部位から採取するかは、一概に「ここが一番良い」と決まっているわけではありません。最終的な決定は、患者様ご自身の体型、皮下脂肪の量、ライフスタイル、ダウンタイムに関するご希望、そして担当する医師の医学的な見地からの総合的な判断によってなされます。ご自身の希望を伝えつつ、医師とよく相談して決めることが大切です。

採取部位に関する主な疑問点

脂肪の採取部位を検討するにあたり、多くの方がさまざまな疑問や不安を感じるかもしれません。ここでは、代表的な疑問点を整理してみましょう。

  • 痛みやダウンタイムは部位によって違う?
    採取する脂肪の量や個人の体質にもよりますが、一般的に筋肉痛に似た痛みや腫れ、内出血などが生じる可能性があります。部位によって動きやすさへの影響が異なる場合があるため、日常生活への影響も考慮点となります。
  • 採取した部分の見た目はどうなる?
    脂肪吸引と同様に、わずかな切開創からカニューレという細い管を挿入して脂肪を採取します。傷跡は時間とともに目立ちにくくなることが期待されますが、体質によっては色素沈着などが残る可能性もゼロではありません。また、採取量によってはその部分が少し細くなることも考えられます。
  • どこの脂肪が一番「質」が良いの?
    採取部位によって脂肪幹細胞の量や増殖能力に違いがあるかについては、さまざまな研究報告があります。しかし、現時点では「この部位から採取した細胞が臨床的に最も優れている」というコンセンサスは確立されていません。細胞の品質には、採取部位だけでなく、採取手技やその後の処理方法、さらには患者様ご自身の年齢や健康状態といった要因も影響すると考えられています。

腹部と大腿部の特徴と選択の考え方

脂肪採取の代表的な部位である腹部と大腿部には、それぞれ一般的な特徴があります。ご自身の状況と照らし合わせながら、医師との相談の参考にしてください。

腹部(お腹周り)
腹部は、男女ともに皮下脂肪が蓄積しやすく、多くの方にとって十分な量の脂肪を確保しやすい部位です。広範囲から採取しやすいため、手技が比較的行いやすいという側面もあります。また、採取後の腫れや内出血が生じた場合でも、衣服で隠しやすいため、日常生活への影響を抑えやすいと考える方もいます。

大腿部(太もも)
大腿部、特に太ももの外側や内側も脂肪を採取するのに適した部位です。特に女性の場合、脂肪がつきやすい部位の一つです。ただし、歩行や座位など日常的な動作でよく使う部分であるため、ダウンタイム中のつっぱり感や違和感を考慮する必要があるかもしれません。

これらの特徴はあくまで一般的な傾向であり、実際の脂肪のつき方や皮膚の状態は人それぞれです。医師による診察の上で、どの部位が最も安全かつ効率的に良質な脂肪を採取できるかを判断することが重要になります。

大阪で脂肪幹細胞治療の相談をする際に確認したいこと

脂肪幹細胞を用いた再生医療は、専門的な知識と技術を要する自由診療です。そのため、治療を検討する際は、信頼できる医療機関で十分に情報を得て、納得した上で判断することが不可欠です。特に、脂肪の採取部位のような具体的な計画については、医師とのカウンセリングを通じて決定していくことになります。

グラングリーン大阪 うめきたクリニックでは、再生医療に関するご相談に対応しております。大阪・梅田というアクセスしやすい立地で、治療に関する疑問や不安について、医師が直接お話を伺います。カウンセリングでは、患者様一人ひとりの身体の状態を丁寧に診察し、適切な採取部位や治療計画をご提案します。自由診療となる再生医療については、治療にかかる料金、標準的な治療回数や期間、そして考えられるリスクや副作用について、事前に十分にご理解いただくことが重要です。詳細については、当院のウェブサイトに掲載している関連情報をご確認いただくか、診察の際に医師へ直接ご質問ください。まずは専門の医師に相談し、ご自身の状態に合った選択肢は何かを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

脂肪幹細胞治療における脂肪の採取部位は、一般的に腹部や大腿部などが選ばれます。どの部位を選択するかは、患者様の脂肪量や体型、ライフスタイル、そして医師の専門的な判断を総合して決定されます。採取部位によって細胞の質に決定的な優劣があるというよりは、いかに細胞へダメージを与えずに採取するかの技術的な側面も重要と考えられています。再生医療はご自身の体に関わる大切な選択です。疑問や不安な点があれば、まずは専門のクリニックに相談し、医師からの説明を十分に受けた上で、慎重に治療をご検討ください。

参考情報

監修医師紹介

島田 英徳

医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長

島田 英徳

2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内料・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。

※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。

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