グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
眉やリップ、アイラインなどに色素を注入し、メイクの手間を軽減する医療アートメイクは、多くの方に関心を持たれている施術の一つです。しかし、施術を受けた後に「思ったより早く色が薄くなってしまった」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。アートメイクの色持ちは、施術後の過ごし方やメンテナンスによって大きく左右されることがあります。
この記事では、医療アートメイクの色持ちを良くするために知っておきたいアフターケアのポイント、色が薄くなる原因、そして適切なリタッチのタイミングについて解説します。施術の効果をできるだけ長く維持するためには、正しい知識に基づいたケアが大切です。
アートメイクの色持ちに関するお悩み
アートメイクを受けた後、以下のようなお悩みを持つ方がいらっしゃいます。
- 施術直後よりかなり色が薄くなったように感じる
- 左右で色の濃さや形に差が出てきた
- どのタイミングでリタッチ(再施術)を受ければ良いかわからない
- 日常生活で気をつけるべきことが知りたい
アートメイクは皮膚のごく浅い層(表皮)に色素を定着させる医療行為です。皮膚のターンオーバー(新陳代謝)によって、時間の経過とともに色素は少しずつ薄くなっていきます。そのため、永久に同じ状態が続くわけではなく、色持ちには個人差があることを理解しておくことが重要です。
アートメイクの色持ちを左右する要因
アートメイクの色がどのくらい持つかは、いくつかの要因によって変わってきます。主な要因として、施術後のアフターケア、個人の肌質や生活習慣が挙げられます。
1. 施術後のアフターケア
色持ちを良くするために最も重要ともいえるのが、施術直後からのアフターケアです。施術後の皮膚はデリケートな状態にあります。色素がしっかりと定着するまでの期間は、特に丁寧なケアが求められます。
- 保湿:施術部位が乾燥しないよう、クリニックから指示された軟膏やワセリンなどで保湿を心がけます。乾燥は、かさぶたが厚くなったり、色素と一緒に剥がれ落ちやすくなったりする原因となる可能性があります。
- 刺激を避ける:施術部位をこすったり、掻いたりしないように注意が必要です。洗顔やクレンジングの際も、優しく触れるようにしましょう。
- 紫外線対策:紫外線は色素の変色や退色を早める一因とされています。施術後しばらくは、帽子や日傘などで直接日光が当たるのを避けることが推奨されます。
2. 肌質とターンオーバー
肌質も色持ちに影響を与える要素です。一般的に、皮脂の分泌が多い脂性肌の方は、乾燥肌の方に比べて色素が薄くなりやすい傾向があるとされています。また、肌のターンオーバーが活発な方ほど、色素の排出が早まる可能性があります。これらには個人差が大きく、一概には言えません。
3. 生活習慣
日常生活の習慣も色持ちに関係します。特に施術後1〜2週間程度は、以下の点に注意すると良いでしょう。
- 汗を大量にかく激しい運動やサウナ、長時間の入浴は避ける。
- ピーリング効果のある化粧品や、アルコール成分を含む化粧水などを施術部位に使用しない。
- 施術部位へのメイクは、皮膚の状態が落ち着くまで控える。
リタッチの適切なタイミングとは?
アートメイクは、1回の施術で完成させるのではなく、複数回の施術で色素を定着させ、理想の形や濃さに近づけていくのが一般的です。2回目以降の施術を「リタッチ」と呼びます。
初回の施術後は、皮膚の回復過程で一時的に色が濃く見え、その後かさぶたが剥がれると薄くなったように感じることがあります。そこから約1ヶ月かけて、徐々に色素が肌に馴染んで色が安定してきます。そのため、2回目のリタッチは、肌の状態が落ち着く1ヶ月後から3ヶ月後くらいを目安に行うことが多いです。
2回の施術で色素が定着した後は、美しい状態を維持するために、1〜2年ごとを目安にメンテナンスとしてのリタッチを検討するのが一般的です。ただし、これも肌質やライフスタイルによって個人差があります。「色が薄くなってきた」「ラインがぼやけてきた」と感じたときが、クリニックに相談するタイミングの一つと言えるでしょう。
大阪・梅田でアートメイクを検討する際のポイント
アートメイクは、針を用いて皮膚に色素を入れる医療行為です。安全に施術を受けるためには、医師または医師の指示を受けた看護師が施術を行う医療機関を選ぶことが不可欠です。
大阪・梅田エリアでアートメイクを検討されている場合、グラングリーン大阪 うめきたクリニックでもご相談を承っております。グラングリーン大阪 うめきたクリニックは、JR「大阪駅」や各線「梅田駅」からアクセスしやすい場所にあります。施術前には、医師が診察を行い、お一人おひとりの肌の状態やご希望のデザインを確認した上で、施術の適応やリスク、アフターケアについて丁寧に説明します。
アートメイクは自由診療であり、費用や施術回数、期間、考えられるリスクや副作用について、事前のカウンセリングで十分に理解し、納得した上で施術を受けることが大切です。
まとめ
医療アートメイクの色持ちを良くするためには、施術後の丁寧なアフターケアと、適切なタイミングでのリタッチが鍵となります。特に、施術後の保湿や紫外線対策、刺激を避けるといった日々のケアが、色素の定着に大きく影響します。
アートメイクは、時間の経過とともに色が薄くなることを前提とした施術です。ご自身の肌質や生活習慣を理解し、定期的なメンテナンスを行うことで、より長く美しい状態を保つことが期待できます。どのようなケアが必要か、いつリタッチをすべきかなど、疑問や不安な点があれば、自己判断せずに施術を受けた医療機関にご相談ください。最終的な判断は、必ず医師の診察に基づいて行われる必要があります。
参考情報
- PubMed: Permanent makeup: A review of its technique, regulation, and complications. (2024)
- PubMed: Microblading Technique for Tattooing of “Hairstrokes” That Simulate Natural Hair: Eyebrow Tattooing and Correction of Medical Conditions. (2022)
- PubMed: Epidemiology of patch tested patients with permanent tattoos-A comparative analysis of 9693 IVDK patients (2020-2022). (2024)
- 厚生労働省: 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 / Q&A (2023)
- 厚生労働省: 医療広告規制に関する情報
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内料・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。