グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
目の下のふくらみ(目袋)をすっきりさせる「目の下の脱脂手術」。目元の印象を明るくする選択肢として検討される方がいる一方で、「脂肪を取ったら、そのぶん皮膚がたるんでしまうのではないか」というご不安の声を耳にすることがあります。特に、年齢とともに肌のハリが気になってきた方にとっては、重要なポイントかもしれません。
この記事では、目の下の脱脂手術と、その後に生じる可能性のある「たるみ」について、医学的な観点から解説します。また、術後のケアや、肌のハリを育む「肌育注射」などを組み合わせるコンビネーション治療という考え方についてもご紹介します。
目の下の脱脂後に「たるみ」が気になる理由
結論からお伝えすると、もともとの皮膚の弾力性や脂肪の量、骨格によっては、脱脂手術後にたるみやシワが以前より目立つように感じられる可能性があります。
目の下のふくらみは、眼球を支えるクッションの役割を持つ「眼窩脂肪(がんかしぼう)」が、加齢などによって手前に突出することで生じます。脱脂手術は、この原因となる脂肪を取り除くことでふくらみを解消する方法です。しかし、ふくらみによって伸びていた皮膚は、脂肪がなくなることで、 마치空気が抜けた風船のように、余剰が生じることがあります。特に、肌のコラーゲンやエラスチンが減少し、弾力が低下している方の場合、皮膚がスムーズに収縮しにくく、たるみや細かいシワとして現れることがあるのです。
経結膜脱脂とは?目の下のふくらみへのアプローチ
目の下の脱脂手術の中でも代表的な方法が「経結膜脱脂」です。これは、下まぶたの裏側にある結膜を小さく切開し、そこから原因となっている眼窩脂肪を適量取り除く施術です。顔の表面に傷跡が残りにくいという特徴があります。
この方法は、主に皮膚のたるみが少なく、ふくらみが主な悩みである場合に良い適応となることが多いとされています。しかし、どの程度の脂肪を取り除くか、また、そもそもこの方法が適しているかどうかは、個人の目の下の状態によって大きく異なります。そのため、事前の診察で医師が皮膚の弾力や脂肪の突出具合、骨格などを総合的に判断することが非常に重要です。自己判断で「自分にはこの方法が合うはず」と決めつけず、まずは専門家にご相談ください。
たるみが懸念される場合の選択肢と考え方
もし、診察の結果、脱脂だけではたるみが残る可能性が指摘された場合、いくつかの選択肢が考えられます。
皮膚切除や脂肪の再配置を伴う方法
皮膚のたるみが強い場合には、脱脂と同時に目の下の余分な皮膚を切除する方法や、突出した脂肪をくぼんでいる部分に移動させて再配置する「ハムラ法」などが検討されることがあります。これらの方法は、ふくらみとたるみを同時に改善するアプローチですが、経結膜脱脂とは異なり、皮膚表面の切開が必要になるなど、ダウンタイムやリスクも変わってきます。どの方法が最適かは、医師とのカウンセリングで慎重に検討する必要があります。
脱脂後のコンビネーション治療という考え方
もう一つの考え方として、まずは脱脂手術でふくらみの原因を取り除き、その後に肌そのもののハリや質感を高める治療を組み合わせる「コンビネーション治療」があります。これは、手術で形を整え、その後のケアで肌のコンディションを向上させるというアプローチです。この方法で用いられるのが「肌育注射」などの治療です。
肌育注射による術後ケアとコンビネーション治療
脱脂手術後の肌のハリや小じわのケアとして、肌自身の再生能力をサポートする「肌育注射」が選択肢となります。これは、肌の線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促すことを目的とした治療です。
- ジュベルック(Juvelook):ポリ乳酸(PDLLA)という成分と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた製剤です。注入後、ポリ乳酸がコラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力、小じわの改善が期待されます。
- その他の肌育注射:ほかにも、アミノ酸やヒアルロン酸を主成分とするジャルプロなど、目的に応じて様々な製剤があります。
これらの治療は、肌の土台からコラーゲン生成を促すため、脱脂後の皮膚の引き締めや質感の向上に貢献する可能性があります。どの治療がご自身の状態に適しているかは、肌質や目指すゴールによって異なりますので、医師の診断に基づいて決定することが大切です。
大阪・梅田で目の下の治療を相談するなら
目の下の状態は一人ひとり異なり、最適な治療法も様々です。脱脂だけで十分なのか、それともたるみ対策として他の治療を組み合わせるべきなのか、専門的な知識を持つ医師による診断が欠かせません。
グラングリーン大阪 うめきたクリニックは、JR大阪駅直結の場所にあり、お仕事帰りやお買い物のついでにも立ち寄りやすい立地です。カウンセリングでは、医師が現在の目の下の状態を丁寧に診察し、脱脂手術のメリット・デメリット、たるみが生じる可能性、そして肌育注射をはじめとするコンビネーション治療の選択肢について詳しくご説明します。ご自身の希望と肌の状態に合ったプランを、一緒に見つけていきましょう。
まとめ
目の下の脱脂手術は、ふくらみを改善するための選択肢ですが、術後のたるみが懸念されることも事実です。その可能性を理解した上で、肌育注射のようなコンビネーション治療を視野に入れることで、よりご自身の希望に近い結果を目指せる場合があります。
大切なのは、ご自身の目の下の状態を正しく把握し、どのような治療法が適しているのかを専門のクリニックで相談することです。医師の診察を通じて、不安な点を解消し、納得のいく治療法を見つけることから始めてみてください。
参考情報
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内料・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。