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閉塞性動脈硬化症と再生医療血流改善を目指す選択肢

グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。

歩行時に足が痛む、足先が冷たく色が悪いといった症状は、閉塞性動脈硬化症(ASO)のサインかもしれません。これは足の血管の動脈硬化が原因で血流が悪くなる疾患で、進行すると安静時にも痛みが生じたり、潰瘍ができたりする重症下肢虚血(CLI)に至る可能性があります。生活習慣病との関連も深く、早期の対策が重要です。従来の治療法に加えて、近年では血流改善を目指す新しいアプローチとして、再生医療、特に幹細胞を用いた治療が注目されています。この記事では、閉塞性動脈硬化症の基本的な情報と、再生医療という選択肢の可能性について解説します。

閉塞性動脈硬化症(ASO)とは

閉塞性動脈硬化症(Arteriosclerosis Obliterans, ASO)は、主に足の動脈が硬化し、内側が狭くなったり詰まったりすることで、末梢への血流が不足する疾患です。初期段階では自覚症状がないことも多いですが、進行に伴い以下のような症状が現れることがあります。

  • 間歇性跛行(かんけつせいはこう):一定の距離を歩くと、ふくらはぎなどに痛みやだるさを感じて歩けなくなるが、少し休むとまた歩けるようになる症状。
  • 足の冷感やしびれ:血流不足により、足先が冷たく感じられたり、しびれが生じたりします。
  • 安静時痛:さらに進行すると、歩いていない時や夜間にも足に持続的な痛みを感じるようになります。
  • 潰瘍・壊死:血流が極端に悪化すると、小さな傷が治りにくくなり、潰瘍や組織の壊死に至ることがあります。これは重症下肢虚血(Critical Limb Ischemia, CLI)と呼ばれる状態で、下肢切断のリスクも考慮される深刻な状態です。

主な原因は、加齢、喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病です。これらの要因が重なることで動脈硬化が進行しやすくなります。

血流改善を目指す再生医療の可能性

閉塞性動脈硬化症の治療は、まず禁煙や食事療法、運動療法といった生活習慣の改善と、血液をサラサラにする薬や血管を広げる薬などを用いた薬物療法が基本となります。症状が進行した場合には、カテーテル治療(血管内治療)やバイパス手術といった血行再建術が検討されます。しかし、これらの標準的な治療法では十分な改善が見られないケースや、血管の状態によって治療が困難な場合も存在します。そうした状況で新たな選択肢として研究が進められているのが、再生医療の一つである幹細胞治療です。

このアプローチでは、患者さん自身の脂肪や骨髄などから採取した幹細胞を、血流が悪化している足に投与します。幹細胞には、血管の元となる細胞を呼び寄せたり、成長を促す物質(血管新生因子)を放出したりする働きが期待されています。これにより、既存の血管から新しい毛細血管が作られる「血管新生」が促され、血流の改善につながる可能性が考えられています。従来の治療が太い血管の詰まりを直接解消するのに対し、幹細胞治療は微細な血管網を再構築することで血流を補うという異なる機序を目指すものです。

幹細胞治療を検討する前に知っておきたいこと

再生医療は新しい可能性を秘めた分野ですが、治療を検討する際にはいくつかの重要な点を確認する必要があります。まず、閉塞性動脈硬化症に対する幹細胞治療は、多くの場合、自由診療として提供されます。治療の適応となるかどうかは、患者さん一人ひとりの血管の状態や全身の状態によって異なり、医師による慎重な診察と評価が不可欠です。

また、どのような治療にもリスクや副作用の可能性は伴います。幹細胞治療においても、細胞の採取部位の痛みや感染、期待されるほどの変化が得られない可能性などについて、事前に十分な説明を受けることが大切です。治療を受ける医療機関が、再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療等安全性確保法)に基づき、適切な届け出を行っているかどうかも確認すべきポイントです。

大阪・梅田でASOや再生医療の相談をしたい方へ

足の症状や閉塞性動脈硬化症について不安を感じ、再生医療という選択肢に関心をお持ちの方は、専門的な知識を持つ医療機関に相談することが第一歩です。グラングリーン大阪 うめきたクリニックでは、循環器や生活習慣病に関する知見を持つ医師が、患者さんのお悩みや症状を丁寧に伺い、現在の状態を評価します。

診察の結果に基づき、生活習慣の指導から標準的な治療、そして再生医療の適応の可能性まで、幅広い選択肢の中から個々の状況に応じた方針を一緒に考えます。再生医療が適応となるかどうかは、医師による総合的な判断が必要です。まずはご自身の状態を正確に把握するためにも、大阪・梅田というアクセスしやすい場所で、一度ご相談ください。

まとめ

閉塞性動脈硬化症は、足の血流が悪化するだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞といった全身の動脈硬化性疾患のリスクも高めるため、早期発見と適切な管理が重要です。歩行時の足の痛みなど、気になる症状があれば放置せず、医療機関を受診しましょう。再生医療(幹細胞治療)は、血管新生を促し血流改善を目指すアプローチとして、従来の治療が難しい場合の選択肢となる可能性を秘めていますが、その効果や適応には個人差があります。治療方針は、必ず医師と十分に相談した上で決定することが大切です。

参考情報

監修医師紹介

島田 英徳

医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長

島田 英徳

2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内料・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。

※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。

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