グラングリーン大阪うめきたクリニックの島田英徳です。
脂肪吸引後に「リバウンド」は起こるのか?
気になる部位の脂肪を減らし、ボディラインを整える選択肢として脂肪吸引を検討されている方にとって、「術後にリバウンドしてしまうのではないか」という点は大きな関心事の一つではないでしょうか。せっかく施術を受けても、すぐに元に戻ってしまっては意味がないと感じるかもしれません。
結論から言うと、脂肪吸引で物理的に除去した脂肪細胞が元通りに再生することはないため、施術した部位が全く同じ状態に戻るという意味での「リバウンド」は考えにくいとされています。しかし、これは「脂肪吸引をすれば二度と太らない」ということではありません。術後の生活習慣によっては、体重が増加し、施術部位やそれ以外の部分の見た目に変化が生じる可能性はあります。この記事では、脂肪吸引の仕組みとリバウンドの関係、そして術後の体型を維持するためのポイントについて解説します。
脂肪吸引の仕組みと体重変化の関係
私たちの体型は、体内に存在する「脂肪細胞」の数と大きさによって決まります。思春期を過ぎると、体内の脂肪細胞の数はほとんど変わらないとされており、太ったり痩せたりするのは、一つひとつの脂肪細胞が大きくなったり小さくなったりするためです。
脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い管を用いて、皮下脂肪層にある脂肪細胞そのものを物理的に吸引し、体外へ排出する施術です。食事制限や運動によるダイエットが脂肪細胞を小さくするのに対し、脂肪吸引は脂肪細胞の「数」を直接的に減らすという点が大きな違いです。
一度除去された脂肪細胞は再生することがないため、施術した部位は脂肪がつきにくい状態になることが期待されます。これが、脂肪吸引はリバウンドしにくいと言われる理由です。ただし、体全体の脂肪細胞がすべてなくなるわけではありません。術後にカロリーの摂取量が消費量を上回る生活を続けると、施術部位に残っている脂肪細胞や、施術していない他の部位の脂肪細胞が大きくなり、結果として体重が増え、全体のシルエットが変化する可能性があります。これが、人によっては「リバウンドした」と感じる原因となり得ます。
脂肪吸引後の体型維持に大切なポイント
脂肪吸引で得られたボディラインを長期的に維持するためには、術後の生活習慣が非常に重要です。施術をきっかけに、ご自身の体と向き合い、健康的な生活を心がけることが理想的です。具体的には、以下の点がポイントとなります。
- バランスの取れた食事
特定の食品を極端に制限するのではなく、タンパク質、脂質、炭水化物をバランス良く摂取することが基本です。特に、筋肉量を維持するために良質なタンパク質を意識し、野菜や海藻類からビタミンやミネラルを摂るように心がけましょう。摂取カロリーが消費カロリーを大幅に超えないよう、食事の量や内容を見直すことが大切です。 - 適度な運動習慣
術後の体調が落ち着いたら、無理のない範囲で運動を始めることをお勧めします。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は脂肪燃焼に役立ち、筋力トレーニングは基礎代謝を高め、太りにくい体づくりにつながります。大切なのは継続することですので、ご自身が楽しめる運動を見つけると良いでしょう。 - 十分な睡眠とストレス管理
睡眠不足やストレスは、食欲を増進させるホルモンの分泌につながることがあります。規則正しい生活を送り、心身ともに健康な状態を保つことも、体型維持には欠かせない要素です。
脂肪吸引は部分痩せを目的とした施術
ここで改めて確認しておきたいのは、脂肪吸引は体重を大幅に減らすための減量手術ではなく、特定の部位のボディラインを整える「部分痩せ」を目的とした施術であるという点です。脂肪は水よりも軽いため、ある程度の量を吸引しても、体重自体が劇的に減少することは多くありません。
もし、全体的な体重減少を目指す場合は、脂肪吸引だけでなく、食事療法や運動療法を基本とした体重管理が必要です。場合によっては、GLP-1受容体作動薬(マンジャロなど)を用いたメディカルダイエット(医療痩身)が選択肢となることもありますが、これらの治療が適しているかどうかは医師の慎重な判断が求められます。ご自身の目的が部分的なサイズダウンなのか、全体的な体重減少なのかを明確にし、適切な方法を検討することが重要です。
大阪・梅田で脂肪吸引を検討されている方へ
脂肪吸引は、理想のボディラインを目指す上での有効な選択肢の一つとなり得ますが、メリットだけでなく、ダウンタイムやリスクも伴う医療行為です。そのため、施術を受ける前には、専門の医師によるカウンセリングを受け、ご自身の希望や体の状態に適した方法なのかを十分に相談することが不可欠です。
大阪駅や梅田駅周辺で美容医療をご検討の場合、グラングリーン大阪 うめきたクリニックでは、医師が直接お話を伺い、脂肪吸引の適応や具体的な施術内容、術後の過ごし方、考えられるリスクや副作用について丁寧に説明いたします。アクセスしやすい立地のため、術後の経過観察などで通院が必要な場合にも便利です。どのような施術がご自身にとって最適なのか、まずは専門的な知見を持つ医師にご相談ください。
まとめ
脂肪吸引は、脂肪細胞の数を減らすことで部分的なボディラインを整える施術であり、施術部位が元通りになる「リバウンド」は考えにくいとされています。しかし、術後の体型を美しく維持するためには、バランスの取れた食事や適度な運動といった、健康的な生活習慣を継続することが何よりも重要です。脂肪吸引はあくまで理想の体型に近づくための一つの手段であり、ゴールではありません。施術を検討する際は、その特性を正しく理解し、信頼できる医療機関で医師と十分に相談の上、慎重に判断することが大切です。
参考情報
- PubMed: Evaluation of Long-Term Outcome and Patient Satisfaction Results After Tumescent Liposuction. (2020)
- PubMed: Abdominal Etching: Surgical Technique and Outcomes. (2019)
- PubMed: Body contouring following massive weight loss. (2004)
- PubMed: Autologous Fat Transfer for Thumb Carpometacarpal Joint Osteoarthritis: Long Term Results. (2023)
- PubMed: Results and long-term patient satisfaction after gluteal augmentation with platelet-rich plasma-enriched autologous fat. (2013)
- PMC: Long-term effects of large-volume liposuction on metabolic risk factors for coronary heart disease. (2008)
- PMC: Liposuction treatment improves disease-specific quality of life in lipoedema patients. (2021)
- PMC: Liposuction as a Treatment for Lipedema: A Scoping Review. (2024)
- PMC: Does tumescent liposuction damage the lymph vessels in lipoedema patients? (2020)
- 厚生労働省: 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書 / Q&A (2023)
監修医師紹介
医療法人島田クリニック理事長
グラングリーン大阪うめきたクリニック診療部長
島田 英徳
2005年徳島大学医学部医学科卒業。初期研修後、米国医師資格(ECFMG certification)を取得し、米国ワシントン大学一般外科にてサブインターンとして研修。京都大学大学院医学研究科博士課程、京都大学iPS細胞研究所研究員を経て、2013年に島田クリニックを開業。グラングリーン大阪うめきたクリニック(https://umekitaclinic.org)では、内料・小児科から細胞治療や美容医療に至るまで、幅広い診療に携わる。
※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的な施術や商品等を推奨しているものではございません。